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強力なサイクロン「モカ」は、5月14日の朝から時速130マイルでシットウェ市を通ってラカイン州沿岸部を直撃した。モカが通過した地域では大雨や小川の氾濫、強風などにより多くの被害が発生したそうだ。モカの被害を直接受けた地域では、避難所、食料、飲料水などの緊急物資が必要な上に、物資の価格が高騰しているため、救援に必要な物品を購入することができない状況である。また、輸送用の船やレンタカー料金も高騰している模様。NUG 政府は当初、緊急対応資金として 100 万ドルを提供すると発表したが、これまでどの国際機関からも支援がないため、ラカイン州、サガイン、マグウェ、チン州などモカの影響を受けた地域に緊急支援を提供する必要があると ACN が述べた。
出所:DVB ニュース、2023 年 5 月 18 日

急激に上がった国内の米価格を抑制するため、ミャンマーの商工省は米と米の貯蔵に関する登録制度を創設すると発表し、これらの活動を検査・管理するために民間団体を 5 月 9 日に発足した。商工省によると、50 トン以上の米、5,000 かご以上の籾を一か所に保管する場合は、オンラインで登録・申請する必要があり、登録をしない場合、商工省は法律に基づいて厳格な対応を取るとのこと。一部の米商人は、この制度について個人販売の自由に対する制限だと指摘している模様。水祭りの終わりから国産米の価格は値上がりしており、現状だと米一袋が最低 6 万チャットから 12 万 5 千チャットまでとなっているという。

出所:DVB ニュース、2023 年 5 月 17 日

ミャンマーのパスポート発行局は2月に 24 時間体制の申請予約システムを開始して以来、申請者が段々増えており、予約日が数か月後となっている人が多い。それで、近日の予約が取れるトークン番号を販売する闇市場が出てきたそうだ。簡単に予約をしてくれるサービスもあれば、数日でパスポートを発行してくれるサービスもある。現状だと、ヤンゴン当局でパスポート発行を希望する方は、ウェブサイト上で普通に申請日の予約をした場合、予約日は 9 月以降の日付で発行され、マンダレー当局では予約日が 2024 年の日付までなっているという。ですが、ブローカー経由だと数日以内でパスポートが発行され、850,000MMK(4万円弱)かかるという。実際のパスポート発行手数料はわずか約 40,000MMK(2千円弱)だが、軍事クーデター後の闇市場の手数料は
250,000MMK から 1,000,000MMK までだそうだ。
出所:DVB ニュース、2023 年 4 月 24 日

ミャンマーの 3 つの水力発電プロジェクトに 20 年以上携わってきた AFRY は 4 月 21 日にミャンマーでの事業を一時停止すると声明した。理由は人権侵害の深刻化のためだという。AFRY は操業停止を決定したが、現在進行中のプロジェクトの操業に関しては、今年末まで継続して行うという。

出所:VOA ニュース、2023 年 4 月 24 日

現在ミャンマーでは、国内の政情不安や経済停滞に伴い、電力不足の問題が発生している。以前は地域ごとに 8時間交代制だった電力供給システムが現状だと 4 時間おきの電力供給システムに変わった。地域によっては時間割通りに供給されず、長時間停電したり、一晩中停電したりする場合もある。停電の長期化に伴い、住民は携帯電話の充電や給水ポンプのモーターの稼働、扇風機やエアコンの稼働など、日常生活の行動に大きな支障をきたしている。現地の人によると、停電で水も使えず、援助団体が水を配布しているという。
電力不足のため当局は 4 月 24 日、ヤンゴンやマンダレーを含む大都市の企業に対し、指定された時間内のみ電気を使用するよう(午後 5 時から翌日午前 5 時までは電気を使用しないよう)指示を出した。以前までは工業地帯向けの制限だったが、現在は住宅地や中小企業も含まれている模様。どうしても電気が必要な企業は発電機などを使って営業しているが、燃料不足も一つの問題だという。休業しているガソリンスタンドもあれば、営業しているが、長時間並ばなければならないガソリンスタンドもある。場合によっては規定以上の量しか購入できないこともある。そのため、電力に依存している一般製造業は困難に直面しているそうだ。

出所:VOA ニュース、2023 年 4 月 7 日、11 日、24 日

ミャンマーの石油・天然ガス探査に携わってきた日本の石油会社、エネオスはミャンマーでの事業を停止すると4 月 13 日に発表。エネオスはイェタグン天然ガスプロジェクトに関わるすべての操業に対する停止手続きも完了したそうだ。昨年 2 月には、タイ資本の PTTEP オイル、マレーシアのペトロナス・エナジー社、日本の三菱商事もイェタグンプロジェクトから撤退をした。
出所:BBC ニュース、2023 年 4 月 17 日

国軍は民間人が銃器を合法的に携帯することを許可する法律を承認した後、地域の警察署で申請者が何名かいたと内務省が述べた。許可を申請したい人は、区から推薦状をもらい、地元の警察署で申請をする必要があるとのこと。国軍のプレスリリースによると、ネピドーを含め、全国で銃所持の許可申請があり、許可された人は、免許で所持が許可されている銃器の種類の中から3種類まで好きな銃器を所持することができるそうだ。
出所:BBCニュース、2023年2月 27日

ミャンマーのパスポート発行局は、2022年3月にオンラインで予約し、パスポート申請ができるようなシステムの使用を開始したが、成功せず、12月5日に一時停止となった。2023年1月上旬からパスポートの発行さえ停止され、パスポート申請者に困難が生じていたが、今年の2月24日に新しいオンラインシステムが再開された。

出所:BBCニュース、2023年2月 27日

旅行業者によると、現在のミャンマーの観光シーズンには、タイとロシアからの少数の観光客を除き、外国人観光客は殆どいないため、ホテルは主に国内の観光客にしか依存できない状況だという。国内の観光客としても、紛争の少ない地域のみを訪れるようだ。現状ではロシアからの2・3人組の旅行者やタイからのレジャー目的の団体旅行者のみで、11月と12月に比べて、1月と2月の観光客は微増だと旅行業協会が言う。ホテルや観光業者によると、全国的にホテルの25%はまだ再開について未決定であり、再開したホテルも通常のように満室ではなく一部しか開業できないため、従業員の数を減らさないといけなくなっているそうだ。

出所:DVBニュース、2023年2月 13日

今年の1月、ミャンマーは26万トン以上の砕米を輸出したが、これは過去10か月で最大の輸出量である。そのうちの半分以上が中国に買収され、中国の貿易業者は国産米を購入するために以前よりも多くのお金を払っている模様。ミャンマー米穀協会によると、1月に米と砕米(268,835トン)が輸出され、ミャンマー側は1億700万米ドルを稼いだが、この金額は過去10か月で最高の金額だそうだ。
出所: VOAニュース、2023年2月10日